マスク

マスクをしている生徒の割合が、半分を切ってきたかと思います。
まだ、コロナに感染してしまった、との声も聞くことがありますが、通常の生活に戻りつつあることは喜ばしい限り。

マスクをしている生徒に、マスクをする理由を何人かに聞いてみた。
そこで目立った答えが、素顔を見られるのが恥ずかしいから、と。
中3生にとっては、思春期の数年間をマスクで過ごしていることになります。
隠しているものを見られるのは恥ずかしい、それが普通でしょう。
温泉などに行っても、タオルで隠すのは恥ずかしいというのもあるでしょうから。

ただ、素顔を見られるのが恥ずかしいというのは、生き辛いのではないかと思うのです。
パンツを履いて、ズボンを履いて、隠すというのと訳が違うじゃないですか。
パンツ履かずに、外に出たら逮捕される可能性もありますし。

本当の自分を出すことができずに、飾った自分で生きるのは、息苦しいじゃないですか。それがエスカレートすれば、内面も隠して、みんなの前で良い人間を演じないといけないんじゃないかと、そんな義務を背負ってしまいそうで、人生が窮屈になってしまいそうです。

それよりも、自分の顔を全部さらして、性格も人に気に入られる自分を演じずに、素の自分を出す方が、よっぽど楽だし、楽しいですよ。
何かを隠して、良い自分を演じても、全員に好かれることはない。それならば、素の自分を出して、それを受け入れてくれる人とだけ仲良くすればいいじゃないかと思うわけです。素の自分を出して、受け入れてくれる人が、うんと減るわけではないし。マスクなんて、外すのに抵抗があるのは最初だけ。そりゃあ、少しはみんなが見てくるでしょう、こんな顔していたんだ、って。でも、明日には、いや、数時間後にはそれが普通になってますよ。みんな、人の顔なんて、そんなにまじまじ見てないですから。自意識過剰ってやつですよ。

マスクを外す生き方もあるんだよって、お話です。
別に強制で外しなさいという訳でもありません。
最近、暑さのせいだったり、夏バテから夏風邪という生徒もいます。ウィルスから身を守るのには必要でしょうから、必要な時にはマスクを付けてくださいね。