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セミ
この1週間雨が多い毎日でしたが、ようやく晴れました。
もうすぐ梅雨明けなのでしょう。
そして、この晴れ空を待っていたのか、セミが鳴き始めています。
昨年もセミをネタに書かせてもらったと思うのですが、
セミの一生はおよそ7年間が土の中、そして地上に出て1週間から1ヵ月で寿命を迎えるようです。
そんな事を知ってしまうと、夏の暑さにセミの鳴き声は、暑さを助長してしまいそうですが、セミが生きた証拠を残しているのかと思うと、静かにして欲しいなんて言えなくなります。
それに比べると、人間はお母さんのお腹の中におよそ10ヶ月、そして平均寿命は男性81年、女性87年とセミに比べると、たくさん生きる時間があるようです。
若い頃は、寿命や自分の残り時間を考える事は無かったですが、自分がリアルに歳を重ねたり、親の病気から健康のありがたみや、残り時間を考えるようになりました。この歳になって、当時、時間なんて無限にあると思っていた若い自分に、時間をもっと大切に使いなさいと言ってやりたいのですが、それは不可能なので、今、若い塾生たちには言いたいのであります。
時間は有限であり、子供から大人まで、平等に与えられている資源だという事。
昨日1日を振り返って、無駄に時間を使っていなかったのか、別にゲームをする時間が無駄なわけではなく、目的があってのゲームならそれも時間を使う価値がある。高校受験のために数学の勉強をする時間も、部活動の試合で勝つために真剣に練習する事に使う時間も、家でお母さんの家事を手伝う時間も価値がある時間。ただ、何も考えずにボーっとしたり、やる必要もない事で時間を潰したり、そんな時間の使い方はもったいない。
セミは今、一生懸命ミンミン鳴いて、生きた証を残そうとしている。僕らも、生きた証は言い過ぎかもしれないけど、記録や人の記憶に自分と言う存在を残したいものであります。例えば、建設業で働くなら、あの大きな橋を作ったとか、物を残す事ができる。製造業でも、何か商品を作ったと形を残すことが出来る、僕は残念ながら、物を残す能力は持ち合わせていないので、生徒の記憶に僕を残すだけで、塾の先生の数学の指導が分かりやすかったとか、あの時、セミのようにうるさく注意されたなとか、そんな風に記憶に残ってもらえれば、ここで教えた甲斐があったなと思う。
さて、生徒の皆さん、これから何を残す人間に成長して行くのでしょうか。今はそのための準備期間、セミで言うならまだ土の中の生活かもしれません。世に出る前に、色々なものを身に付けていると、自由に動き回ることが出来ます。今の間に、沢山の事を身に付けましょう。
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