自分にしかできない事

学生の間に、色々な知識や経験を身に付け、得意分野を見つけ、さらにその得意分野を磨く。
そうすれば、社会に出た時には、自分にしかできない仕事をしてみたいという目標を描くこともできる。

ただ、実際社会に出てみると、自分にしかできないつもりで、やっていた仕事が、意外にも容易く他の人が代わりにしてしまう。これは、まあ、僕も勤め時代、その塾で高校生の数学を唯一、指導できる立場だったけど、その職場を離れてみると、誰かがその代わりに仕事をして、会社というものは、何事もなかったようにあり続ける。だから、自分にしかできない事を見つけるというのは意外に難しい。

結局、社会に出てしまえば自分にしかできない事なんて、余程の特殊能力を身に付ける以外は無いのかもしれない。そして最近思うのは、自分にしかできない事というのは、自分を大切にする事。それだけは、本当に自分にしかできない。自分の心身の健康は人に頼ることはできずに、自分自身でしか管理できない。心の健康なんていうのは、少年少女時代をどう過ごすかではないのか、とも思う。色々な事に挑戦して沢山失敗することで、上手く行かない事から立ち直る方法を学び、上手くできたことで、自身を深め自己肯定感が上がり、心も成長していく。それが、今の子供たちは失敗を恐れ挑戦しないから、傷付きもしなければ、成功体験もなかなか味わえない。まだまだ若いんだから色々な事に挑戦して、心を動かされる経験をすればいいのに。実に、もったいない。せっかくたくましく心が成長し強くなる機会を逃している。

さて、50のジジイ。50になって、若い時以上に自分にしかできない事の大切さを痛感する。食事、睡眠に気をつけて、体を大切にし、心についても、たまには、目の前にご褒美をぶら下げるのも大切なんだと思う。

さて、連休も終わり、中3生以外は期末に向かって頑張りましょう。