ユートピア

昨日のお休みは、ちびっ子を連れて映画館へ。

ドラえもんを観てきました。
と、言っても前半は完全に寝ておりました。
後半からの、うすっぺらい感想です。
これから、観る予定のある方は、ここでブログは閉じて下さい。

僕が起きると、ドラえもんたちはユートピアで争いごとなく、平和な暮らしをしていました。
のび太が、ジャイアンやスネ夫の食事を食べても、彼らは争うことなく優しくのび太に接します。
平和かもしれませんが、これはドラえもんではありません。
乱暴なのがジャイアン、
意地悪なのがスネ夫です。
弱虫ののび太、それを助けるドラえもんが合わさるからドラえもんは面白いのです。

ユートピアで争いごとの無い生活を手に入れる代わりに、ユートピアの三賢人に心を奪われているのです。
平和な生活も良いかもしれませんが
ジャイアンは乱暴であって欲しいし、スネ夫はジャイアンの後ろ盾を得て意地悪であって欲しいです。
本当の自分を出すのを我慢して生きていくのはつまらないです。

観ながら前の会社を思い出します。
みんなで共通の本を読み、意見して、
社長がその意見について、修正し、こういう考え方をしなさい、と。
こういう考え方をすれば、社長から守ってもらえたんでしょうが、
あまりにつまらない考え方を押し付けられたので、その会社を辞めてしまったのですが、
辞めなければ、安定したお給料をもらえていたでしょうが、
人生はつまらないものになっていたでしょう。
自分が堂々と胸を張って生きていきたかったので。

良い面も、悪い面も含めて自分は自分です。
これから新学年になる事で、クラス替えもあります。
そこで平和を求めて自分を出さないよりも
自分を出して、それを分かってくれる人とだけ友達になれば良い。
学校が言う、「みんな仲良くお友達」なんて、学校版ユートピアです。
良い面も悪い面も含めて、自分らしく生きて欲しいと思う映画でした。